腰痛改善のカギ①:「腸腰筋」はなぜ大事?

【はじめに】 腰痛に悩んでいる方に共通する一つのキーワード——それが「腸腰筋(ちょうようきん)」です。 聞きなれない名前かもしれませんが、実はこの筋肉、腰痛と深く関わっている“インナーマッスルの要”なんです。
この記事では、腸腰筋とは何か?なぜ腸腰筋の状態が腰痛に関係するのか?そして、整体ではどのようにアプローチしていくのかを、専門的な視点も交えながらわかりやすくお伝えします。
【第一章:腸腰筋ってどこにある?どんな役割?】
腸腰筋は、腰から骨盤を通って太ももの骨(大腿骨)につながる筋肉で、姿勢や歩行、体幹の安定に深く関わっています。
名前のとおり「腸骨筋」と「大腰筋」という2つの筋肉の総称で、腰の骨(腰椎)や骨盤から太ももにかけて体の奥深くにあるため、“インナーマッスル”とも呼ばれます。
私たちが自然に立ったり歩いたりできるのは、この腸腰筋がしっかり支えてくれているおかげなのです。
【第二章:腸腰筋と腰痛の関係】
腸腰筋は、腰椎に直接つながっているため、この筋肉が硬くなると腰を引っ張るような力が働きます。
・腸腰筋が硬くなる → 腰椎が前方に引っ張られる → 反り腰になる → 腰への圧迫が強くなる ・腸腰筋が弱くなる → 骨盤が後傾し猫背になる → 腰が不安定になり痛みやすくなる
このように、腸腰筋の柔軟性と筋力バランスの乱れが、腰痛の直接的な原因になるケースが非常に多いのです。
【第三章:整体でのアプローチ】
では、腸腰筋が原因の腰痛に対して、整体ではどのように対処していくのでしょうか?
■ 筋肉の緊張を緩める まずは手技によって腸腰筋の過緊張をやわらげます。深部にある筋肉なので、ソフトな刺激で徐々に緩めていきます。
■ 骨盤・腰椎の位置を整える 腸腰筋は骨盤と腰椎をつないでいるので、そのバランスが崩れていると筋肉にも負担がかかります。整体では骨盤の前傾・後傾、腰椎のねじれなどを調整し、腸腰筋が正しい働きをできる環境を整えます。
■ 正しい使い方の指導 緩めるだけでは再発を防げません。立ち方・座り方・歩き方など、腸腰筋を無理なく使える姿勢や動作の指導も重要です。
【第四章:セルフケアとの違い】
腸腰筋のストレッチやトレーニングはYouTubeなどで紹介されることも多いですが、自己流で行っていると、逆に腰を反らせすぎて悪化させてしまうケースもあります。
整体では、その人の体の歪み方・筋肉のバランス・関節の動き方を総合的に見た上でアプローチを組み立てていくので、安全かつ効果的に改善へと導けます。
【まとめ:腸腰筋を整えれば、腰が変わる】
腸腰筋は、姿勢・体幹・股関節の動きに深く関わる、まさに“腰痛改善のカギ”となる筋肉です。
この筋肉がしっかり働けば、腰に余計な負担がかからず、自然と楽に立ったり歩いたりできる体になります。
「なんとなく腰がつらい…」「姿勢が崩れやすい…」という方は、腸腰筋のケアを意識してみてください。
そして、確実に改善を目指すなら、まずは専門家による整体であなたの体の状態をしっかり把握することが何よりも大切です。